ヘアのお悩み
2019.10.9

薄毛の原因まるわかり!専門医に聞いた女性の薄毛、抜け毛問題の改善方法から最新治療法まで

何だか頭皮が涼しい気が...したら、薄毛かも!!そんな薄毛の原因を徹底調査!プロに聞く薄毛の原因から予防方法、最新薄毛治療まで。日ごろから出来る薄毛予防やマッサージ法を学んで今すぐ薄毛対策!悩まないで今すぐ実践してみましょう。

【目次】
産後に抜け毛が増えて薄毛に…なぜ?
産後だけじゃない…女性の抜け毛、薄毛の原因とは
食べ物、サプリなども…自分でできる抜け毛、薄毛対策は?
ブラッシングやマッサージなど…美髪を育くむ薄毛改善方法
最新薄毛治療

産後に抜け毛が増えて薄毛に…なぜ?

出産後、シャンプーやブラッシングをするたびにごっそり毛が抜けて、どんどん薄毛になっていく……!と悩む人も多いです。これは、分娩後脱毛症といって出産前後に女性ホルモンの分泌量が変化することで生じる脱毛です。たいてい1年~1年半程度で自然に元に戻りますが、高齢出産や多胎出産などのハイリスク出産で体力の回復が遅い場合、戻りにくいケースも。

産後だけじゃない…女性の抜け毛、薄毛の原因とは

教えてくれたのは・・・抗加齢医学専門医 浜中聡子先生

産後だけじゃない、“女性の抜け毛”徹底解説「女性の抜け毛の原因としては、男性と同じく“髪の成長に関与するホルモンバランスが変化すること”、そして“血流が低下して、毛根に酸素や栄養が届きにくくなること”が考えられます。ただしその背景には、女性ならではのホルモンの変化や、ライフステージの変化が複雑に関係していて、男性のように“これが原因”と特定するのが難しい状態です」(浜中先生 以下「」同)

生理が始まる思春期、妊娠・出産の経験、そして更年期と、女性は一生の間にホルモンがダイナミックに変化します。それにともない一生の間に何度か“髪が抜けやすいタイミング”が存在するそう。さらに、仕事と家庭の両立や家族のケアなど、女性特有の環境ストレスが複雑に絡み合って、抜け毛・薄毛に繋がっているそうです。

抜け毛が始まる平均年齢は30代後半

一般的に、女性が抜け毛や薄毛が気になり始めるのは、30代後半くらい。まずは髪の質感が変化して、ツヤ感低下やうねりが発生します。そして40代に入ると、“分け目が透ける”“髪を結んだ時に量が減った”“根元がふんわり立ち上がらない”など、目に見える変化を実感する女性が増えています。

「本来抜け毛・薄毛は、加齢とともに発生する自然な現象です。しかし、急激なダイエットをすると、若い世代でも髪がやせ細ってしまいます。また学業や仕事のストレスから薄毛に悩み、10~20代で来院される患者さんもいます」

また、若い世代の場合、“ヘアスタイル”が抜け毛に関係しているケースも。ポニーテールやシニヨンなど、同じ部位の髪に負荷をかけ続けた結果抜け毛に繋がることがあり、美的世代も油断は禁物です。

抜け毛が一時的に多くなる季節もある

「髪は成長期、退行期、休止期を経て(ヘアサイクル)、自然に根元から抜け落ちます。だいたい1日平均80~100本くらいは、許容範囲です」と、浜中先生。特に季節の変わり目は抜け毛が増える傾向があるそう。「なかでも夏の終わり~秋口は、夏の紫外線ダメージの影響で抜け毛が増える傾向にあります。なので、その時期の抜け毛は深刻になりすぎないで。でも、何もしなくてもハラハラ抜け落ちる、髪に指を通すと必ず複数の毛が引っかかってくる、朝起きた時に枕に尋常でない量の髪がついている、という状態が長く続くようなら、専門医への相談をおすすめします」

女性に多い抜け毛・薄毛のタイプとは?

女性の薄毛は、原因や症状によって、いくつかに分類されます。最も多いのは“びまん性脱毛症”と呼ばれるものです。

「びまん性脱毛症は、頭頂部から分け目にかけて少しずつ毛量が減り、やがて全体的に薄くなっていきます。その他には、男性のように特に頭頂部が薄くやりやすいFAGA(女性男性型脱毛症)、出産後に髪が抜けやすくなる分娩後脱毛症などが知られています」。

<主な女性の脱毛の種類と原因>

■びまん性脱毛症
血流の低下や、女性ホルモンの低下など、様々な原因が関係して発生する脱毛。加齢とともに発生することが多く、髪が全体的に薄くなっていきます。

■FAGA (女性男性型脱毛症)
加齢によるホルモン低下によって生じる脱毛です。男性と違って生え際のラインは変わらず、髪全体が薄くなり、特に頭頂部が透けやすい傾向があります。

■分娩後脱毛症
出産前後に女性ホルモンの分泌量が変化することで生じる脱毛です。1年~1年半程度で自然に元に戻りますが、高齢出産や多胎出産などのハイリスク出産で体力の回復が遅い場合、戻りにくいケースも。

■円形脱毛症
本来は体を守るリンパ球が毛根にダメージを与え、円形に脱毛する自己免疫疾患の一種です。年齢に関係なく発生し、ストレスが関与すると言われていますが、科学的根拠は今のところありません。

■牽引性脱毛症
ポニーテールなど、同じ髪型を長く続けることで発生する脱毛です。髪を引っ張ることで毛包が萎縮したり、毛根の血流が阻害されることが原因と言われています。

■頭皮のトラブル
皮脂に汚れや雑菌が繁殖したり、過剰な洗浄から乾燥を引き起こすなど、頭皮のトラブルから発生する脱毛です。

円形脱毛症は「アレルギー」の一種。円形になる理由は不明

ところで、年代に関係なく発生する抜け毛のひとつに“円形脱毛症”があります。頭部を含め色々な場所に発生し、円形に毛が抜け落ちる症状で“10円ハゲ”なんて呼ばれることも。

「円形脱毛症は、加齢にともなう抜け毛とは異なり“アレルギーの一種”です。免疫細胞のリンパ球が、本来は自分の仲間である毛根の細胞を敵とみなして、攻撃してしまうことで起こります。毛根にダメージを受けた結果脱毛が起こりますが、その原因や、なぜ円形に脱毛するかなどは、まだよくわかっていません」

ストレスがあると円形脱毛症になると言われていますが、これはストレスが免疫を低下させるため。「ただしストレスだけが原因ではなく、円形脱毛症は自己免疫疾患のひとつです。アトピーやぜんそくを持っている人は、かかりやすい傾向があります」

女医に訊く#15|女性の抜け毛・薄毛はなぜ起こる?原因を医師が解説

食べ物、サプリなども…自分でできる抜け毛&薄毛対策は?

薄毛対策には食べ物と睡眠が大切

抜け毛や薄毛対策に自分で実践できることとしては“食生活を見直すこと”“良質な睡眠をとること”、この2点が大きいそうです。

「食べ物に関してはビタミン、ミネラル、タンパク質、炭水化物をバランスよく摂取することが理想です。特に髪を作るタンパク質や、タンパク質の合成に関わるビタミン B 群を積極的に摂取しましょう。スタイルを気にして過度なダイエットを実践すると、髪に栄養が行き渡らず1本1本の毛がやせ細ってしまいます。食事制限する場合でも、無理はせず栄養のバランスに配慮してほしいところです」(浜中先生 以下「」同)

睡眠時間は、毎日最低5~6時間は確保して。なるべく“夜寝て朝起きる”、太陽のリズムとともに就寝・起床すると、髪の成長に関与するホルモンのバランスが整いやすくなります。「しっかり睡眠をとることで、抜け毛の原因の1つとなるストレスの緩和にもつながります。さらに細胞の成長を促す成長ホルモンの分泌にも関わってくるので、良質な睡眠を心がけて」

抜け毛が気になる時はシャンプー習慣の見直しを

自分でできる抜け毛対策として、“毎日のシャンプー習慣を見直すこと”も重要です。きちんと汚れを落とし、清潔に保つシャンプーは、髪の土台ともいえる“頭皮環境”を整える大切なステップ。

「頭皮の脂っぽさや臭いを気にする人もいますが、“洗いすぎ”には注意が必要です。女性の場合、総じて頭皮がオイリーな方は少ないと言えます。頭皮が乾燥しているのに洗浄力が強いシャンプーを使うと、乾燥やダメージの原因になることも。抜け毛が気になる時は、アミノ酸系洗浄成分を配合した“低刺激のシャンプー”に切り替えるのも一案です」

シャンプーをするとある程度髪は抜け落ちますが、抜け毛が気になるときはシャンプーしたほうが良いのでしょうか、それとも少し控えたほうが良いのでしょうか。

「頭皮の汚れを落とし、清潔に保つという意味では、汗や皮脂が気になる夏は毎日洗髪して良いと思います。ただし冬場は、頭皮の状態や年齢によって、1日1回もしくは2日に1回の頻度で調整すると良いでしょう」

“洗った直後”“翌日の朝”“翌日の夕方”、この3つのポイントで頭皮を触ると、自身の“頭皮のべたつき感や汚れの変化”を判断しやすいといいます。いずれにせよ、1日に複数回シャンプーするのは“洗いすぎ”の可能性が高いようです。

女医に訊く#16|薄毛対策に有効な「食べ物」「シャンプー習慣」「病院での治療」

ブラッシングやマッサージなど…美髪を育む薄毛改善方法

美容家直伝!産後前から続けたい美髪をキープするヘアケア法

教えてくれたのは・・・美容家 神崎恵さん

美容家直伝!産後の抜け毛を防いだヘアケア

【これが頭皮&保湿ケアの3大ポイント!】
1. 頭皮ケアは若いうちから始める程いい
2. 頭皮ケアで重要なのは温めることとほぐすこと
3. 保湿アイテムは髪内部まできちんと浸透させるのがコツ

【頭皮ケア ~毎日どれかひとつを行うだけでもOK!~】
■ブラッシングはいろんな角度から行って頭皮全体をマッサージ

美容家直伝!産後の抜け毛を防いだヘアケア

美容家直伝!産後の抜け毛を防いだヘアケア
「頭皮に圧をかけながら前→後ろにブラッシング。同様に後ろ→前に行い、最後に前→後ろを行えば血流UP!」

【これがおすすめ】

美容家直伝!産後の抜け毛を防いだヘアケア
W and P|アッカカッパ プロテクションヘアブラシ#946 ¥4,800
髪と頭皮に程よいマッサージ効果を与えるヘアブラシ。

■美容機器を活用するとラクチン

美容家直伝!産後の抜け毛を防いだヘアケア
「頭皮ケア専用の美容機器やドライヤーを活用するとよけいな力を使わず効率的にケアできてラクチン。ながらケアもOKです」

【これがおすすめ】

美容家直伝!産後の抜け毛を防いだヘアケア
ヤーマン|アセチノヘッドスパリフト ¥12,500
毎分約57,600回ものローリング刺激で、頭皮と筋肉をもみほぐし!

■頭皮美容液はなるべく朝晩ON!

美容家直伝!産後の抜け毛を防いだヘアケア
「妊娠中も頭皮用美容液を使っていたおかげで、産後の抜け毛やダメージも気になりませんでした。朝晩、もみ込むように塗布するのが◎」

【これがおすすめ】

美容家直伝!産後の抜け毛を防いだヘアケア
資生堂プロフェッショナル|ザ・ヘアケア アデノバイタル アドバンスト スカルプエッセンス 180ml ¥7,000
発毛を促進して健やかな髪に。

■温めケアを行うとさらに効果的!
「ホットピローや帽子、ストールなどで頭皮や首元を温めるとさらに血流UP。美髪だけでなく顔のたるみやくすみにも効果的!」

神崎恵さん直伝! 美髪を育む頭皮&保湿ケア法!

指もみマッサージで頭皮のむくみを解消

教えてくれたのは・・・深脳筋ヘッドセラピスト 山本幸恵さん

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頭のこりとメンタリティの因果関係を研究し、独自の“深頭筋マッサージR”を提唱する、ヘッドセラピーの第一人者。著書に『深頭筋ヘッドセラピー』(主婦の友社)など。

STEP1 前頭部をつまみ上げる

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まじめな人がこりやすい部分。親指と人さし指を使い、頭皮の基底部を捕らえて約2秒間つまむ。生え際からつむじ手前まで行う。

 ここを使う!

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STEP2 側頭部を引き上げる

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手を開き、頭をつかむことを意識。耳の後ろに 親指、こめかみに小指を置いて、頭皮を捕らえながら頭頂部へ5秒かけて引き上げる。10回。

こう使う!

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STEP3 頭頂部をもむ

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両手を“4”の形にして、そのまま組む。頭頂部に親指の第2関節を置き、頭皮をしっかりと2秒かけて中央に寄せる。場所を変えながら10回。

ここを使う!

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STEP4 耳の後ろをプッシュ

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手を握って、人さし指と中指の第2関節を使う。ひじをついて、耳後ろに拳を当て、頭の重みをかけながら周囲をまんべんなくぐりぐり。

ここを使う!

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時短で簡単ケア! 頭皮のむくみは“指もみマッサージ”で改善!

最新薄毛治療

点滴による栄養補給も効果てきめん

髪の量が減ってきた、ハリやコシが感じられなくなってきた場合は、点滴で体内に直接、栄養補給という方法も。『ウィメンズヘルスクリニック東京』の点滴・注射外来は、種類が豊富で連日人気。

すぐできる!抜け毛&薄毛ヘアケア
ウィメンズヘルスクリニック東京
ヘア&ネイル点滴(60〜70分 ¥ 6,800、初診料¥5,000)

薄毛&抜け毛に悩む前に実行すべき!効果てきめんヘアケア

クリニックで行える薄毛治療は

教えてくれたのは・・・抗加齢医学専門医 浜中聡子先生

産後だけじゃない、“女性の抜け毛”徹底解説

抜け毛・薄毛に悩んだら病院は何科にいけばいい?

抜け毛や薄毛に悩んだ時、どの病院へ行けば良いのでしょうか? 保険診療の範囲で治療できるという意味で言えば頭皮のトラブルや円形脱毛症は、一般的に皮膚科の領域とされています。しかし、それ以外の複雑な女性の薄毛に対応するには限界があるのも事実です。

「可能であれば“頭髪専門外来”がある病院がよいと思います。頭皮の状態はもちろんのこと、血液検査でホルモンの状態を調べたり、専門の医師が女性の薄毛・抜け毛に対して、多角的な診断を下すことが可能だからです」

また治療の選択肢が豊富なことも、頭髪専門クリニックの特徴です。内服薬や外用薬、サプリメント、点滴療法、必要によってはホルモンを補充するなど、その人に合った治療が叶います。

頭髪専門の病院で受けられる薄毛治療とは?

以下は頭髪外来で受けられる、抜け毛・薄毛に関する治療の一例です。

<薬剤による治療>
内服薬による治療と外用薬による治療があります。唯一発毛効果が認められているミノキシジルを中心に処方されます。その人によって使う薬や濃度が変わりますが、一般的に市販薬よりも医師の診察による処方薬のほうが高濃度で且つ浸透率も高いと言えます。

<サプリメント>
普段の食生活だけでは不足しがちな栄養素を高濃度の医療用サプリメントで補います。髪のタンパク質合成を促す“鉄”“銅”“亜鉛”“カルシウム”や“マルチビタミン”など。ドクターズサプリメントは、市販のサプリより濃度や吸収率に優れています。

<点滴療法>

髪や爪の成長に必要な成分を点滴します。直接血管に投与することで、内服薬や外用薬の効果を、効率良くサポートします。

<ホルモン補充療法>
ホルモンの分泌量を検査したうえで、天然型のホルモンクリームなどで、不足しているホルモンを補います。

元に戻るの? 病院における抜け毛・薄毛治療の回復率は

抜け毛・薄毛対策には、生活習慣の改善や市販の育毛剤など、自分でできることも存在します。しかし、もし本当に悩んでいるなら「ぜひ頭髪専門医の治療を選択肢のひとつに」と、浜中先生は語ります。
「抜け毛の原因を、頭皮だけではなく身体全体のバランスから診断し、その方に合った治療を選択できるのは、頭髪専門医ならではの治療といえるでしょう」

20代の髪に100%戻るのは難しいとしても、医学的な治療を行うと平均70~80%くらいの改善は期待できるといいます。そして何より、抜け毛・薄毛の背後に隠された女性特有の悩みを専門の医師に相談できる点も魅力です。
「女性の抜け毛・薄毛の原因は、その人ごとに違います。悩みをうかがった上で、どんな治療をするか。そして生活習慣をどういう風に工夫していくか、親身にサポートすることこそ医師の重要な役割と考えます。髪は伸びるのに時間もかかりますから、治療には一定の時間が必要です。その点をご理解いただいて治療を開始し、薄毛が改善する患者さんも少なくありません。まだ頭髪専門クリニックは一般的ではありませんが、まずはその存在を知ってもらえたらと思います」

女医に訊く#16|薄毛対策に有効な「食べ物」「シャンプー習慣」「病院での治療」

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